ダルビッシュ有の球種一覧|8球種・使用率の5年変遷データ

ダルビッシュ有の球種一覧 データカード(8球種・使用率の5年変遷)選手情報

ダルビッシュ有(Yu Darvish)はサンディエゴ・パドレス在籍5年(2021-2025年)で、Statcast分類の最大8球種を投げた。最後に登板した2025年の最多はシンカー(ツーシーム)の20.1%である。2021年に31.0%を占めたスライダーは2025年には13.8%まで減り、特定の球種に頼らない配分へ移行した。2026年は右肘手術で全休、復帰は2027年見込みだ(出典:Baseball Savant(Statcast)・2026-08-05取得)。

この記事でわかること:

  • Statcast分類による8球種の一覧と、2025年(直近登板シーズン)の球種別成績
  • 2021-2025年の使用率変遷表(5年分すべて一次データ・他サイトにない集計)
  • 2026年全休の現況と、2027年復帰見込みの根拠

本記事の球種データは、筆者が Baseball Savant(Statcast)から自作スクリプトで取得・集計した一次データである(2026-08-05取得)。使用率だけでなく被打率・空振り率を併記し、「どれだけ投げたか」と「どれだけ通用したか」を分けて読む。

現役日本人3名の現況は、まとめ記事として1ページに整理している:パドレスの日本人選手は歴代6名|現役3名と全員の系譜


1. ダルビッシュ有の球種は最大8種類【Statcast分類】

Statcastの分類では、パドレス在籍5年間に投げた球種は最大8種類である。2021-2023年は7種類で、2024年にチェンジアップが加わった。

球種の数は、数え方の基準で変わる。握りの違いまで数えれば、もっと多くも数えられる。同じ選手の話なのに球種の数が食い違って見えるとしたら、ズレているのは球ではなく数え方のほうだ。本記事は Baseball Savant(Statcast)の自動分類に統一する。理由は2つ。第三者が同じ数字を再現できること、年をまたいだ比較ができることだ。

8球種の内訳は次のとおり。

  • 速球系:フォーシーム/シンカー(ツーシーム)/カッター
  • 曲げる系:スライダー/スイーパー(横の変化量が大きいスライダー系の球種)/カーブ
  • 落とす系:スプリット/チェンジアップ

2025年の球種別成績(直近登板シーズン)

球種投球数使用率被打率空振り率
シンカー(ツーシーム)232球20.1%.18215.4%
カーブ192球16.6%.13232.6%
フォーシーム190球16.4%.28220.0%
スライダー160球13.8%.38517.6%
カッター136球11.8%.31617.5%
スプリット121球10.5%.22628.1%
スイーパー117球10.1%.32335.2%
チェンジアップ8球0.7%.00033.3%

総投球数1,156球(出典:Baseball Savant ダルビッシュ有・2026-08-05取得)。

  • 空振り率(whiff%):スイングされたうち空振りになった割合。決め球の質を示す
  • 被打率:その球種を打たれて安打になった割合

最多のシンカーでも20.1%で、10%以上の球種が7つある。「軸の1球種で押す」のではなく、全球種を薄く広く配る構成だった。決め球はどれかと1つだけ選ばせてくれない、扱いに困る表である。


2. 使用率の5年変遷【2021-2025】──スライダー31%はどこへ行ったか

5年分の使用率を1枚に並べると、配分の作り替えがはっきり見える。年ごとに別々の画面で眺めていたときは何も見えず、1枚に並べ直してようやく気づいた。

球種20212022202320242025
スライダー31.0%31.5%17.7%23.3%13.8%
スイーパー22.8%15.4%18.6%14.0%10.1%
フォーシーム22.1%25.5%16.7%18.4%16.4%
シンカー(ツーシーム)8.3%8.5%18.6%17.1%20.1%
カーブ8.5%7.3%11.7%13.7%16.6%
カッター2.5%4.3%8.9%4.6%11.8%
スプリット4.9%7.4%7.7%4.0%10.5%
チェンジアップ5.0%0.7%
総投球数2,769球2,971球2,215球1,260球1,156球

太字は各年の最多球種。「-」は分類上の記録なし(出典:Baseball Savant(Statcast)・2026-08-05取得)。

この表から読めることは3つある。

変化① スライダーが31.5%から13.8%へ半減した

2021-2022年は、スライダーだけで投球の3割を占めていた。2023年に17.7%へ落ち、2025年は13.8%の4番手まで下がった。空振り率も2021年の26.9%から2025年は17.6%へ低下している。被打率は5年間で.269〜.432と振れ幅が大きく、安定しなかった。

変化② 最多球種の使用率が31.5%から20.1%に下がった

最多球種の使用率は、2022年の31.5%から2023年18.6%、2024年23.3%、2025年20.1%と下がった。2025年は5年間で最も配分が平らである。「この年の決め球はこれ」と一行で片づける書き方が、2025年だけできない。

配分を散らして質が落ちては意味がない。しかし2025年の最多球種シンカーは、被打率.182・期待被打率.181だった。期待被打率(xBA)とは、打球の速度と角度から算出した「本来なるはずの被打率」で、実際との差が運の振れを示す。両者がほぼ一致しており、まぐれの数字ではない。

変化③ シンカーとカーブが8%台から主役に上がった

シンカーは2021年の8.3%から2025年は20.1%へ、カーブは8.5%から16.6%へ増えた。増やして打たれたわけではない。2025年の被打率はカーブ.132・シンカー.182で、8球のみのチェンジアップを除けば全球種の1・2位である。

筆者の見立て:速球と高速スライダーで押す配分から、動く球(シンカー)と遅い球(カーブ)で打たせて取る配分への移行と読める。ただし配球の意図はデータには写らない。本人・球団の説明に基づくものではなく、使用率の推移からの推測である。


3. 5年間で最も安定した球種はどれか──カーブの被打率.130〜.162

答えはカーブである。使用率を8.5%から16.6%へ高めながら、被打率は5年間.130〜.162に収まり続けた。空振り率の高い順に探し始めたせいで、この答えにたどり着くまで5年分の表を2周した。

使用率被打率空振り率
20218.5%.13132.4%
20227.3%.13629.3%
202311.7%.13039.8%
202413.7%.16236.4%
202516.6%.13232.6%

出典:Baseball Savant(Statcast)・2026-08-05取得。

5年連続で被打率.170未満だった球種は、8球種のうちカーブだけである。空振り率も毎年29%を超えた。量を増やしても質が落ちていない点で、この5年の投球を支えた球種といえる。

空振り率で見ると、スプリットも強い。2021-2024年は33.3%〜40.0%で推移し、奪三振率は最大48.9%(2021年)に達した。2025年は28.1%へ落ちたが、それでも8球のみのチェンジアップを除けば、スイーパー(35.2%)・カーブ(32.6%)に次ぐ3番目だった。

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4. 8球種目のチェンジアップと、球数が少ない球種の読み方

2024年、Statcast分類にチェンジアップが加わり8球種になった。63球・使用率5.0%・被打率.118である。2025年は8球(0.7%)まで減った。

ここで注意が要る。球数の少ない球種は、数字が大きく振れる。2024年のカッターは被打率.000・奪三振率57.1%だが、58球しか投げていない。翌2025年のカッターは136球で被打率.316である。被打率.000だけを抜き出せば景気のいい見出しになるが、58球ぶんの.000は翌年まで持たない。本記事で球種の優劣を論じる箇所は、原則として年間100球以上の球種を対象にした。


5. 2026年は0球──右肘手術で全休、復帰は2027年見込み

2026年のダルビッシュ有の投球データは0球である。「データが取れていない」のではなく、登板そのものがない。経緯は次のとおり。

  • 2025年10月29日:右肘の内側側副靱帯(UCL)修復手術を受けた
  • 2025年11月4日(現地時間):球団が手術の成功と2026年全休見込みを発表(出典:Full-Count 2025-11-05・2026-08-06取得
  • 2026年5月9日:本人がXでキャッチボール再開を報告(出典:Full-Count 2026-05-09

この種の手術の回復期間は一般に12〜15か月とされ、実戦復帰は2027年シーズンの見込みである。2026年8月6日の検索時点では、5月9日のキャッチボール再開より新しい公表情報は確認できなかった(筆者確認)。

投げていない年に、球種の記事を読む意味はあるのか。ある。集計スクリプトが0球しか返さない年の更新に、作業としての手応えは無い。それでも残す理由ははっきりしている。復帰後の状態は、2025年までのデータと比べて初めて評価できる。復帰後にどの球種から戻すのか、シンカー20.1%の配分を維持するのか。本記事の変遷表は、その答え合わせの土台(ベースライン)である。

筆者の見立て:2027年の復帰時は40歳。2025年の「20%を超える球種が1つだけ」という分散型の配分は、1球種の球威に依存しない。復帰後も再現しやすい型だと見るが、これは推測であり、回復の経過次第で変わる。

なお在籍5年間の通算は115登板・44勝37敗(※Wikipedia年度別成績に依拠・2026-08-06確認)。2024年5月19日に日米通算200勝、2024年9月22日にMLB通算2000奪三振(日本人最多)へ到達している。


6. よくある質問(FAQ)

ダルビッシュ有の球種は何種類?

Statcast(Baseball Savant)の分類では最大8種類です。フォーシーム・シンカー(ツーシーム)・カッター・スライダー・スイーパー・カーブ・スプリット・チェンジアップ。2021-2023年は7種類で、2024年にチェンジアップが加わりました(Baseball Savant・2026-08-05取得)。

ダルビッシュ有が一番多く投げた球種は?

年によって変わります。2021年と2022年はスライダー(31.0%・31.5%)、2023年はスイーパーとシンカー(ともに18.6%)が最多でした。2024年はスライダー(23.3%)、2025年はシンカー(20.1%)です(Baseball Savant・2026-08-05取得)。

データ上、最も打たれなかった球種は?

カーブです。2021-2025年の被打率は.130〜.162に収まり、5年連続で被打率.170未満だった唯一の球種です。空振り率も毎年29%を超え、使用率は8.5%から16.6%へ伸びました。

スライダーとスイーパーは何が違う?

スイーパーは横の変化量が大きいスライダー系の球種で、Statcastでは別球種として分類されます。ダルビッシュ有は両方を投げ分けており、2021年はスライダー31.0%・スイーパー22.8%で、合計すると投球の半分を超えていました。

ダルビッシュ有はいつ復帰する?2026年の球種データは?

復帰は2027年シーズンの見込みです。2025年10月29日に右肘の内側側副靱帯修復手術を受け、2026年は全休のため投球データは0球です。2026年5月9日に、キャッチボール再開が本人から報告されています。

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出典・参考リンク


初出:(公開時に記入)
最終データ確認:球種データ 2026-08-05(Baseball Savant)/現況 2026-08-06(Web検索で裏取り)
筆者:パドレスヘッズ

本記事はデータと公表情報を元にした整理であり、予想・見解を含む箇所は「筆者の見立て」ラベルで明示している。数値は執筆時点の集計であり、復帰後の登板により更新される。

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