2026年7月時点、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)に所属する日本人選手は、左腕リリーバーの松井裕樹(背番号1)と右腕先発のダルビッシュ有(背番号11)の2名である。松井は春先の左股関節負傷から復帰し、7月12日時点で25試合・投球回33.0・防御率2.73・4ホールドを記録している(MLB Stats API 一次データ)。ダルビッシュは2025年10月に右肘の内側側副靱帯修復手術を受け、2026年シーズンは全休、復帰は2027年の見込みである。パドレスに在籍した日本人選手は歴代を含めて計5名となる。
本記事では、公開データと一次ソースをもとに、①現役2名の現在地、②歴代3名の系譜、③データで見る対比、④球団と日本人選手の関係構造を整理する。松井裕樹とダルビッシュ有それぞれの詳細分析は、末尾の詳報記事に接続する。
1. 現在のパドレス日本人選手(2026年7月時点)
サンディエゴ・パドレスに現役として所属する日本人選手は、松井裕樹とダルビッシュ有の2名である。両者ともに投手で、松井は救援、ダルビッシュは先発を主な役割としてきた。
現役2名の基本情報
| 選手 | 背番号 | ポジション | 生年 | 在籍開始 | 契約 |
|---|---|---|---|---|---|
| 松井裕樹(Yuki Matsui) | 1 | 左腕投手(リリーバー) | 1995 | 2024- | 5年2800万ドル(2023-12-24 契約発表) |
| ダルビッシュ有(Yu Darvish) | 11 | 右腕投手(先発) | 1986 | 2023- | 6年契約(2023シーズン開幕前に合意) |
出典:MLB.com 選手ページ、teams.one パドレス選手一覧2026
チーム内での位置づけと役割分担
松井は2024年にパドレスへ加入し、加入初年から中継ぎ・セットアップの役割を担ってきた。2026年は春先の負傷離脱の影響で開幕からは登板できなかったが、5月上旬にロースター復帰し、以降は継続的に登板している(詳細は次章)。
ダルビッシュは2023年からパドレスに在籍し、先発ローテーションの一角を長期的に支えてきた。2025年10月末の右肘手術により2026年シーズンは全休が確定しており、現在はリハビリを中心とした期間にある(詳細は第3章)。
2026年のパドレス日本人選手の構図は、松井が実戦復帰で稼働中、ダルビッシュが術後リハビリで戦線離脱中という「片方稼働・片方離脱」の状態にある。両者のキャリア軌道は対照的だが、共に2026年から2027年にかけての1年半が節目となる。
2. 松井裕樹の現在地──復帰後の成績と役割
松井裕樹は2026年、春先の左股関節負傷から復帰し、7月時点で復帰組として合格ラインの数字を残している。役割はセットアッパー定着に向けた過渡期にある。
2026年成績(25試合・防御率2.73・4ホールド)
以下は2026-07-12時点までの主要スタッツである(MLB Stats API より直接取得した一次データ)。
| 指標 | 数値 | メモ |
|---|---|---|
| 登板 | 25試合 | 春先のIL期間を除いた実登板数 |
| 投球回 | 33.0回 | 平均1.3回/登板・回またぎ含む |
| 奪三振 | 35(K/9 約9.55) | リリーバーとして及第点 |
| 与四球 | 21(BB/9 約5.73) | やや高め・コマンドの安定化が課題 |
| 防御率 | 2.73 | 復帰組として上出来 |
| WHIP | 1.33 | 前年1.36から約0.03pt改善 |
| セーブ | 0 | クローザー起用はなし |
| ホールド | 4 | 重要局面登板は微増傾向 |
数値は MLB Stats API の一次データで、MLB.com 選手ページ・Baseball Savant と一致することを確認している。
春の左股関節負傷から復帰までの経緯
スプリングトレーニング序盤に左股関節を痛め、開幕は故障者リスト(IL)入りでスタートした。約1か月のリハビリ登板を経て、2026年5月上旬にパドレスがロースター復帰を決定している(出典:SI.com)。
7月時点で25試合・WHIP 1.33 の数字は、復帰後の球速維持と起用継続性を保っていることを示す。前年(2025年)のWHIP 1.36 と比較しても改善幅は0.03ptで、抜本的な指標変化はないが、復帰組で前年並みを維持している時点で健闘といえる。
セットアッパー定着への軌跡
松井は本人談として「今はビハインドや複数イニングを任されているが、重要な場面で投げられるようになりたい」と発言している(出典:Qoly)。ホールド4は微増傾向にあり、6月以降のペースを継続できれば「勝ちパターン準レギュラー」域に届く可能性がある。
筆者の見立て:K/9 9.55 と BB/9 5.73 の組み合わせは、K/BB 比で約1.67となる。この数値はリリーバーの重要局面起用としてはやや物足りず、7月以降の与四球抑制がセットアッパー定着の鍵になる。
契約 5年2800万ドルの位置づけ
松井は2023年12月にパドレスと5年契約を結んだ(出典:teams.one)。2024年から2028年までの5年間、契約年数の面ではキャリア設計の余地がある。復帰後の役割固定と重要局面起用の増加が、次オフの評価に直結する。
▶ 詳報:松井裕樹、防御率2.73・25試合4ホールドで復帰組合格ライン
3. ダルビッシュ有の現況──右肘手術と2027年復帰見込み
ダルビッシュ有は2025年10月末に右肘の内側側副靱帯(UCL、Ulnar Collateral Ligament)修復手術を受けており、2026年シーズンは全休が確定している。復帰は2027年シーズンの見込みである。
2025年10月29日の内側側副靱帯修復手術
パドレスは2025年11月4日(現地時間)、ダルビッシュ有投手が10月29日に右肘の内側側副靱帯修復手術を受け、成功したと発表した(出典:Full-Count 2025-11-05)。手術はテキサス州アーリントンでキース・マイスター医師が執刀し、屈筋腱の修復も同時に行われた。
回復期間12〜15か月と復帰予定シーズン
この種の手術後の回復期間は一般に12〜15か月とされる。パドレスも公式発表で「2026年シーズンは全休の見込み」と明言している。実戦復帰は2027年シーズンとなる見通しである。
ダルビッシュ本人は自身のX(旧Twitter)で「先週水曜日にDr. Meisterから肘の手術を受けました。2026年シーズンは試合で投げることができません。気持ちよくボールが投げられるようにリハビリ頑張ります」とコメントしている(出典:Full-Count 2025-11-05)。
2026年5月のキャッチボール再開
2026年5月9日、手術から約6か月後にダルビッシュがキャッチボールを再開したことを自身のXで報告した(出典:Full-Count 2026-05-09)。回復期間の目安が12〜15か月であることを踏まえると、2026年秋から2027年春にかけて段階的にリハビリ登板へ移行する可能性がある。
復帰後の位置づけに関する筆者の見立て
筆者の見立て:2027年復帰時、ダルビッシュは40歳を迎える。回復後の起用は、球数管理を前提とした先発ローテーション後半の起用から始まる可能性が高い。ただし過去のトミー・ジョン手術復帰投手の事例では、術後1年目に球速が戻り制球が定着した例もあり、断定はできない。復帰時のパドレス側のフロント方針と、本人の年齢・回復度合いの両輪で決まる。
▶ 詳報記事(今後公開):ダルビッシュ有 2026年の状況──手術と復帰見通しの整理
4. 歴代日本人選手──在籍した5名の系譜
パドレスに在籍した日本人選手は、松井・ダルビッシュを含めて計5名である。歴代3名の概要を、公表記録に基づき整理する。
| 年 | 選手 | ポジション | 背番号 |
|---|---|---|---|
| 2004-2005 | 大塚晶則 | 投手 | 16 |
| 2008 | 井口資仁 | 内野手 | 10 |
| 2018 | 牧田和久 | 投手 | 53 |
| 2023- | ダルビッシュ有 | 投手 | 11 |
| 2024- | 松井裕樹 | 投手 | 1 |
出典:baseball-number.morelents.com「サンディエゴ・パドレス 歴代 日本人選手 背番号一覧」
大塚晶則(2004-2005・投手・背番号16)
大塚晶則は2004年にパドレスへ移籍し、2年間中継ぎとして在籍した。日本人MLB移籍投手の先駆けの一人として、リリーバーでの起用が中心だった。2005年オフにテキサス・レンジャーズへトレードとなっている。
井口資仁(2008・内野手・背番号10)
井口資仁はシカゴ・ホワイトソックスで2005年に世界一を経験した後、フィラデルフィア・フィリーズを経て2008年にパドレスへ加入した。パドレス在籍は1シーズンで、同年オフに日本球界(千葉ロッテマリーンズ)へ復帰している。歴代パドレス日本人選手の中で唯一の野手である。
牧田和久(2018・投手・背番号53)
牧田和久は日本球界(埼玉西武ライオンズ)でサブマリン投手として実績を残し、2018年にパドレスと契約してMLBに挑戦した。パドレス在籍は1年で、2019年オフに退団している。
5名中4名が投手──契約構造から読む球団側の意図
筆者の見立て:歴代5名のうち投手が4名(大塚・牧田・ダルビッシュ・松井)、野手は井口1名のみである。パドレスは日本人選手の獲得において、投手補強の一環として位置付ける傾向が強いと読める。ダルビッシュ以降の2名は共に投手であり、この傾向は2020年代のフロント方針として一貫している可能性がある。
5. 松井裕樹とダルビッシュ有──データで見る対比
先発とリリーバーは投球回数・登板頻度・求められる役割が根本的に異なる。したがって主要指標の直接比較には限界があるが、両者の投球スタイルの違いは把握できる。
主要指標の比較
松井の2026年成績は第2章のとおり。ダルビッシュは2025年10月末以降、手術・リハビリ期間に入っており、2026年の登板データは存在しない。したがって同年での直接比較は不可能である。
代わりに両者の投球スタイルの特徴を整理する。
- 松井裕樹(左腕リリーバー):三振で押すタイプ。K/9 約9.55、WHIP 1.33(2026年7月時点)。1試合平均1.3回の中継ぎ起用が中心。
- ダルビッシュ有(右腕先発):多彩な変化球(フォーシーム・カッター・スライダー・カーブ・スプリット等)を軸に長いイニングを消化するタイプ。日米通算200勝超の経験値と球種の引き出しが強み。
両者は「短いイニングを高い三振率で仕切るリリーバー」と「多彩な球種で長いイニングを消化する先発」という対極の役割にある。
2026年、日本人2人が同時に迎える転機
筆者の見立て:2026年は日本人2人が「復帰組として稼働中の松井」と「術後リハビリのダルビッシュ」という対照的な状態で並走している。2026-27オフシーズンは、松井の役割固定と契約評価、ダルビッシュの復帰時期と起用計画が同時に問われる時期となる。両者のキャリアの分岐点が重なる年である。
6. パドレスと日本人選手の関係──契約と地理から
過去5名の在籍傾向: 短期契約が中心
歴代3名(大塚・井口・牧田)はいずれもパドレス在籍が1〜2年にとどまり、短期契約中心の構図であった。日本人選手を長期にわたって主力として活用したケースは、歴史的には少ない。
現役2名で初めて確立された長期契約
一方、現役の2名は歴代とは契約構造が異なる。ダルビッシュは2023年から6年契約で加入し、松井は2024年から5年契約で加入した。この長期契約2件が同時に走っていること自体、パドレスの日本人選手活用における転換点と読める。
A.J.プレラー体制下の投手補強路線
筆者の見立て:現在のパドレスはA.J.プレラー ゼネラル・マネージャー(GM)の下、投手陣の質と厚みを補強する方針を継続している。日本人選手2名の獲得も、この投手補強路線の一部として位置付けられる。過去の井口のような野手獲得の再現よりも、投手獲得の路線が今後も継続する可能性が高い。
西海岸という立地条件
筆者の見立て:サンディエゴは西海岸に位置し、日本との時差はMLB全30球団のなかでも最短の部類に入る(PSTで日本標準時と17時間差、サマータイム期は16時間差)。日本のファンにとっての試合時間帯の把握しやすさや、選手の家族との連絡・移動負担の観点で、日本人選手にとって不利な条件は少ない。ただしこれは公式の球団発表ではなく、あくまで一般論としての立地条件の整理である。
7. 日本からパドレスの試合を視聴する方法
日本国内からサンディエゴ・パドレスの試合を視聴する主な手段は以下のとおり。
- MLB.tv:MLB公式の有料ストリーミング。パドレス全試合が対象。日本からもクレジットカードで登録可能。
- Prime Video:一部の中継試合を配信(対象試合は年により変動)。
- NHK BS:シーズン注目試合を選抜中継。
詳細な料金・登録手順・パドレス試合の視聴パターンは、以下の詳報を参照。
▶ 詳報記事(今後公開):MLB.tvを日本で見る方法
A. 筆者の見立てとして、現役2名(松井・ダルビッシュ)が同時に長期契約で在籍している状況は、パドレス日本人選手史のなかでは異例です。過去3名(大塚・井口・牧田)はいずれも1〜2年の短期在籍でした。現在のA.J.プレラー体制下では投手補強路線が継続しており、日本人投手にとってパドレスは選択肢として今後も上位に位置する可能性があります。
8. よくある質問(FAQ)
パドレスの日本人選手は?
2026年7月時点で、サンディエゴ・パドレスに在籍する日本人選手は松井裕樹(左腕リリーバー・背番号1)とダルビッシュ有(右腕先発・背番号11)の2名です。松井は春先の左股関節負傷から復帰し中継ぎで登板中、ダルビッシュは2025年10月の右肘手術で2026年は全休、復帰は2027年の見込みです。
松井裕樹の2026年の成績は?
2026-07-12時点で登板25試合・投球回33.0・奪三振35・防御率2.73・WHIP 1.33・0セーブ4ホールドです(MLB Stats API 一次データ)。前年WHIP 1.36から約0.03pt改善しており、ホールド数は微増傾向にあります。詳細は「松井裕樹の詳報記事」(/players/matsui-2026/)にまとめています。
ダルビッシュ有はいつ復帰する?
復帰は2027年シーズンの見込みです。2025年10月29日に右肘の内側側副靱帯修復手術を受け、パドレスは公式に「2026年シーズンは全休の見込み」と発表しています。2026年5月にキャッチボール再開が本人から報告されました。回復期間の一般的な目安は12〜15か月です。
パドレスに在籍した歴代日本人選手は何人?
松井裕樹とダルビッシュ有を含めて計5名です。歴代の3名は大塚晶則(2004-2005・投手)、井口資仁(2008・内野手)、牧田和久(2018・投手)です。5名のうち4名が投手、野手は井口1名のみとなります。
パドレスの日本人選手の試合を日本で見る方法は?
主な視聴手段はMLB公式の有料ストリーミング「MLB.tv」で、パドレス全試合が対象です。他にPrime Video(一部試合)やNHK BS(注目試合の選抜中継)があります。詳細な料金・登録手順は「MLB.tvを日本で見る方法」(/travel/mlb-tv-japan/・今後公開)で扱います。
パドレスと日本人選手の相性は?
筆者の見立てとして、現役2名(松井・ダルビッシュ)が同時に長期契約で在籍している状況は、パドレス日本人選手史のなかでは異例です。過去3名(大塚・井口・牧田)はいずれも1〜2年の短期在籍でした。現在のA.J.プレラー体制下では投手補強路線が継続しており、日本人投手にとってパドレスは選択肢として今後も上位に位置する可能性があります。
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- 松井裕樹、防御率2.73・25試合4ホールドで復帰組合格ライン — 松井の詳報記事
- ダルビッシュ有 2026年の状況──手術と復帰見通しの整理 — ダルビッシュの詳報記事(今後公開)
- MLB.tvを日本で見る方法 — 日本からの視聴ガイド(今後公開)
出典・参考リンク
- MLB.com 松井裕樹選手ページ
- MLB Stats API 松井裕樹
- Baseball Savant 松井裕樹(Statcast データ)
- Full-Count「ダルビッシュ、右肘手術で来季全休」(2025-11-05)
- Full-Count「ダルビッシュがキャッチボール再開」(2026-05-09)
- SI.com「Padres Have Made Decision on Yuki Matsui…」
- Qoly「トレード候補としての松井裕樹」
- teams.one「サンディエゴ・パドレスの選手一覧2026」
- baseball-number.morelents.com「サンディエゴ・パドレス 歴代 日本人選手 背番号一覧」
執筆時点:2026-07-12(MLB Stats API 一次データ取得)
次回レビュー予定:2026-08-11(月次鮮度パトロールで検出)
筆者:パドレスヘッズ
本記事はデータと公表情報を元にした整理であり、予想・見解を含む箇所は「筆者の見立て」ラベルで明示している。数値は執筆時点の集計であり、シーズン進行に伴い変動する可能性がある。

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