サンディエゴ・パドレスの日本人選手は歴代6名|現役3名の系譜

パドレスの日本人選手 データカード(歴代6名・現役3名)選手情報

サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)に在籍した日本人選手は、2026年9月時点で計6名である。現役は松井裕樹・ダルビッシュ有・森木大智(マイナー契約)の3名。松井は救援の主力として稼働中(最新成績は本文の自動更新表)、ダルビッシュは右肘手術で2026年は全休、森木は傘下1Aで30登板したのち8月にルーキー級へ配置が変わった。歴代は大塚晶文(2004-2005)・井口資仁(2008)・牧田和久(2018-2019)の3名だ。

この記事でわかること:

  • 在籍6名の全リストと現況(2026年9月時点)
  • 現役3名の最新データ(MLB Stats API・Baseball Savant の一次データ)
  • 伊良部秀輝・佐々木朗希ら、在籍と混同されやすい7名の事実関係

本記事は「パドレスの日本人選手」を1ページで確認できるまとめ記事である。現役選手の数値は一次データ(MLB Stats API・Baseball Savant)を取得日つきで示す。歴代選手の年度別成績は、依拠した出典を各所に明記した。


1. パドレスの日本人選手 全6名一覧【2026年9月時点】

サンディエゴ・パドレスに選手として在籍した日本人は、在籍順に次の6名である。

#選手在籍背番号役割MLB出場
1大塚晶文(Akinori Otsuka)2004-200516リリーフ(セットアップ)あり
2井口資仁(Tadahito Iguchi)200810二塁手あり
3牧田和久(Kazuhisa Makita)2018-201953リリーフ(サブマリン)2018年のみ
4ダルビッシュ有(Yu Darvish)2021-11先発あり
5松井裕樹(Yuki Matsui)2024-1リリーフあり
6森木大智(Daichi Moriki)2026--(マイナー契約)投手なし(マイナー)

出典:MLB.com 選手ページMLB Stats API パドレス全選手(40人枠・傘下含む)(2026-09-09取得)・Wikipedia各選手ページ(2026-08-05確認)

史上初は2004年の大塚晶文。そこから22年で6名になった。2026年9月の構図は「稼働中1名・全休1名・マイナー1名」である。

  • 松井裕樹:メジャーで稼働中。9月8日まで登板を続けており、離脱はない(最新成績は第2章の自動更新表)
  • ダルビッシュ有:2025年10月の右肘手術により、2026年シーズンは全休。3月25日から制限リスト(restricted list)に入っている
  • 森木大智:2026年1月にマイナー契約。1Aレイク・エルシノアで30登板したのち、8月6日にルーキー級ACLパドレスへ配置が変わった

なお、正しい人数は5名でも7名でもなく「6名」である。斎藤隆・野茂英雄はフロント入りであり、選手在籍ではない。混同されやすい人物は第6章で整理する。

検索結果に5名と7名が並ぶのは、誰かが増えたり消えたりしているからではない。「選手として在籍したか」という線をどこに引くかが、揃っていないだけである。ちなみに筆者も初版では森木大智を数え落とし、堂々と「5名」と書いていた(記事末の修正履歴)。数え方の落とし穴は、読む側だけでなく書く側にもある。


2. 松井裕樹──救援の柱として稼働中【今季成績・毎朝自動更新】

松井裕樹は2026年、春の負傷離脱から復帰し、救援の柱として登板を重ねている。防御率・WHIP(1イニングあたりに許した走者数)とも、前年(3.98・1.36)から明確に改善した水準で推移している。

2026年成績(毎朝自動更新)

シーズン全体の最新数字は次の表のとおり。MLB Stats APIから毎朝自動で更新される。

登板投球回勝敗セーブ/ホールド防御率奪三振WHIP
4556.03勝1敗0S / 8H2.09621.16

今季成績は毎朝自動更新。出典:MLB Stats API(2026-09-10取得)

復帰までの経緯と月別の推移

2026年2月19日、スプリングトレーニング中に左内転筋を負傷し、WBC日本代表を辞退した(出典:Number Web 2026-05-23)。開幕はIL(故障者リスト)で迎え、傘下AAAエルパソでのリハビリ登板を経て、5月5日にILを解除された(出典:CBS Sports)。復帰初登板は5月8日である。

月別の防御率は5月0.60、6月2.51、7月4.38、8月0.77と推移した。8月は11登板・11回2/3で自責1に抑え、今季最も低い月別防御率になっている。出典は MLB Stats API 月別成績(2026-09-09取得)。一方で7月はホールドが5個と集中しており、起用の重要度も上がっている。

月別の防御率は分母が小さく、1試合で表情が変わる指標である。ここだけを縦に並べて調子を語ると、たいてい読み違える。

球種データ(詳細記事あり)

Statcastの球種別データでは、スプリット空振り率47.8%・スライダー空振り率39.0%が突出する。出典はBaseball Savant(2026-09-09取得・942球)。球種別の詳細分析は松井裕樹の球種は5種類|3年分の使用率と空振り率で公開している(同記事タイトルの44.7%は2026-08-04時点の値である)。


3. ダルビッシュ有──2026年は全休、復帰は2027年見込み

ダルビッシュ有は2021年からパドレスに在籍し、現役日本人3名では最長である。2025年10月29日に右肘の内側側副靱帯(UCL)修復手術を受け、2026年シーズンは全休となっている。球団は2026年3月25日に本人を制限リスト(restricted list)へ登録しており、40人枠には含まれていない(出典:MLB Stats API 選手別トランザクション・2026-09-09取得)。所属球団はパドレスのままである。

在籍5年間の実績

2021年から2025年の5年間で115登板・44勝37敗である(出典:MLB Stats API ダルビッシュ有 年度別成績・2026-09-09取得)。この間、2024年5月19日に日米通算200勝、2024年9月22日にMLB通算2000奪三振(日本人最多)へ到達した。

手術と復帰見込み

パドレスは2025年11月4日(現地時間)、10月29日の手術が成功したと発表した(出典:Full-Count 2025-11-05)。この種の手術の回復期間は一般に12〜15か月とされ、実戦復帰は2027年シーズンの見込みである。2026年5月9日には、本人がキャッチボール再開を報告した(出典:Full-Count 2026-05-09)。

筆者の見立て:2027年の復帰時は40歳。球数管理を前提としたローテーション後半からの再スタートが現実的だが、回復度合い次第であり断定はできない。

球種データ(詳細記事あり)

最後に投げた2025年は、1,156球で8球種を操った(出典:Baseball Savant・2026-09-09取得)。2026年の投球データは0球で、全休の年に「データが無い」こと自体も記録である。球種構成の5年変遷はダルビッシュ有の球種一覧|8球種・使用率の5年変遷データで公開している。


4. 森木大智──2026年加入の6人目は元阪神ドラ1

森木大智は2026年1月23日付でパドレスとマイナー契約を結んだ、6人目の日本人選手である(契約日の出典:MLB Stats API 選手別トランザクション・2026-09-09取得。日本では2026年2月10日に各メディアが報道)。高知高から2021年ドラフト1位で阪神に入団。1軍登板2試合のまま、2025年オフに戦力外となっていた(出典:Full-Count 2026-02-10高知新聞)。

配属はルーキーリーグのACL(アリゾナ・コンプレックス・リーグ)から始まり、2026年4月1日付で1Aレイク・エルシノアへ昇格した。同球団では4月3日から8月4日まで30登板・30回2/3・防御率7.63・19奪三振・41四球(WHIP 2.48)である。8月6日付でACLパドレスへ配置が変わり、9月9日時点でACLでの登板記録はない(出典:MLB Stats API 森木大智 成績・トランザクション・2026-09-09取得)。

四球41は投球回30回2/3を上回る。1Aで数字が整わなかったこと自体は、記事として気持ちのいい話ではない。ただ、ここを書かずに「マイナーで奮闘中」とだけ書くなら、この記事を読む意味がなくなる。

マイナー契約のため背番号の固定やメジャー出場はなく、昇格には40人枠への登録が必要になる。

「日本人選手が増えた」と聞いてMLB中継の予定表を開いても、そこに名前は出てこない。舞台がまだマイナーだからで、見る場所を間違えると期待の置き場所も一緒にずれる。

筆者の見立て:ダルビッシュ・松井が即戦力の大型契約だったのに対し、森木はNPB戦力外からの育成獲得である。パドレスの日本人獲得に「第3のルート」が開いた。森木が昇格すれば、球団史上初の「NPB戦力外からのメジャー到達」となる。


5. 歴代3名の系譜──大塚晶文・井口資仁・牧田和久

3名の在籍を足しても、合計5シーズンにしかならない。2000年代と2010年代のパドレスにとって、日本人選手は「長く抱える対象」ではなかった。

大塚晶文(2004-2005・投手・背番号16)

パドレス史上初の日本人選手。中日からポスティングで加入した。2004年は73登板・防御率1.75・34ホールドで、当時の日本人投手シーズン最多登板を記録した(※数値はWikipedia年度別成績に依拠)。2005年は66登板・防御率3.59。2006年1月にレンジャーズへトレードされた。登録名「大塚晶則」の表記でも知られる。

井口資仁(2008・二塁手・背番号10)

6名で唯一の野手。2008年は81試合・打率.231・2本塁打・24打点だった(※数値はWikipedia年度別成績に依拠)。6月に右肩を脱臼し、9月1日に解雇(リリース)となった。直後にフィリーズと契約し、同年のワールドシリーズ制覇メンバーに名を連ねている。

牧田和久(2018-2019・投手・背番号53)

埼玉西武ライオンズからMLBに挑戦し、2018年にパドレスへ加入した。2018年は27登板・35回・防御率5.40。2019年は傘下AAAで5登板・防御率1.35にとどまり、メジャー登板がないまま退団し、その後楽天へ移籍した(※数値はWikipedia年度別成績に依拠)。

サブマリン(下手投げ)の牧田には、2018年のStatcastデータが461球分残っている(出典:Baseball Savant・2026-08-05取得)。MLBでも最低クラスのリリースポイントが生んだ球質は牧田和久のメジャー挑戦で公開している。


6. 在籍と混同されやすい7名──よくある誤解を正す

「パドレス 日本人」の文脈で名前が挙がるものの、選手として在籍していない・日本人ではない人物が7名いる。まとめサイトやAIの回答で混同されやすいため、事実関係を整理する(出典:Wikipedia各選手ページ・2026-08-05確認)。

在籍していない7名のほうが、在籍した6名より1名多い。「日本生まれか」「日本国籍か」「選手として在籍したか」。どの線で数えるかで人数は動く。この記事は3つ目の線1本だけで数えている。

人物実際の関係
伊良部秀輝1997年に交渉権がパドレスへ渡ったが入団拒否。在籍ゼロ
斎藤隆選手在籍なし。引退後にフロント入り(アドバイザー)
野茂英雄選手在籍なし。2016年に球団アドバイザー就任
デーブ・ロバーツ那覇市生まれ・母は日本人だが米国籍。選手2005-2006・コーチ2011-2015
佐々木朗希2025年獲得競争の最終候補→ドジャース入団。在籍なし
大家友和在籍なし(所属10球団にパドレスは含まれない)
長谷川滋利在籍なし(エンゼルス・マリナーズのみ)

伊良部秀輝──入団拒否がポスティング制度を生んだ

1997年、ロッテは伊良部秀輝の交渉権をパドレスへ譲渡した。しかし本人はヤンキース移籍を望んで入団を拒否し、パドレスでは1球も投げていない。この騒動が、現在のポスティングシステム誕生の契機となった(出典:Wikipedia 伊良部秀輝)。パドレスと日本人選手の歴史は、「入団拒否」から始まったともいえる。

デーブ・ロバーツ──那覇生まれだが米国籍

沖縄・那覇市生まれで母は日本人。ただし国籍は米国であり、日本人選手には数えない。選手として2005-2006年に在籍し、2011-2015年はコーチを務めた。後にドジャース監督となった人物である。

佐々木朗希──最終候補まで残りドジャースへ

2025年1月の獲得競争で、パドレスは最終候補3球団に残った。しかし佐々木朗希はドジャースを選び、在籍実績はない(出典:MLB.com)。

斎藤隆と野茂英雄は選手としての在籍がなく、引退後にフロントとして球団に関わった。大家友和・長谷川滋利には在籍記録そのものがない。


7. データで見る6名の構造──5名が投手、長期在籍は2020年代から

筆者の見立て:6名のうち投手が5名(大塚・牧田・ダルビッシュ・松井・森木)で、野手は井口1名のみである。パドレスは日本人選手を投手補強の文脈で獲得する傾向が一貫している。

在籍期間にも構造の変化がある。2010年代までの3名(大塚・井口・牧田)は1〜2年の短期在籍だった。一方、ダルビッシュは在籍6年目、松井は5年契約の3年目、森木は育成前提の獲得である。A.J.プレラー ゼネラル・マネージャー(GM)体制下で、「短期のお試し」から「長く抱える」方向へ変わったと読める。

この違いは、日本から追う側にも地味に効く。1〜2年で入れ替わる球団だと、応援の習慣が根づく前に対象がいなくなるからだ。

筆者の見立て:サンディエゴは西海岸に位置し、日本との時差はMLB全30球団でも最短の部類に入る(標準時で17時間差、サマータイム期は16時間差)。日本人選手・日本のファン双方にとって条件の良い球団である点は、今後の獲得競争でも変わらない。


8. 日本からパドレスの試合を視聴する方法

日本国内からサンディエゴ・パドレスの試合を視聴する主な手段は、次の3つである。全試合を追いたいのか、話題の試合だけ拾えればいいのかで、選ぶものが変わる。

  • MLB.TV:MLB公式の有料ストリーミング。パドレス全試合が対象。日本からも登録可能
  • Prime Video:一部の中継試合を配信(対象試合は年により変動)
  • NHK BS:シーズン注目試合を選抜中継

9. よくある質問(FAQ)

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出典・参考リンク


初出:2026-07-12

最終データ確認:2026-09-09(松井の今季成績は第2章の表でMLB Stats APIから毎朝自動更新。球種データ等はBaseball Savant 2026-09-09取得分を反映)

次回レビュー予定:2026-10-09(月次鮮度パトロールで検出)

筆者:パドレスヘッズ

修正履歴(2026-09-09)

  • 森木大智の1A成績を「8登板・防御率5.40(2026年7月報道時点・Wikipedia依拠)」から、30登板・30回2/3・防御率7.63(MLB Stats API・2026-09-09取得) に差し替えた
  • 森木大智が2026年8月6日付で1Aレイク・エルシノアからルーキー級ACLパドレスへ移った事実を追記した
  • ダルビッシュ有が2026年3月25日から制限リストに入っている事実を追記した(全休であること自体は変わっていない)
  • 松井裕樹の月別防御率に8月(0.77)を追加した
  • ダルビッシュ有のパドレス5年間の成績(115登板・44勝37敗)の出典を、Wikipedia から MLB Stats API に差し替えた
  • 第8章の「MLB.tv」を公式表記の「MLB.TV」に統一した(docs/GLOSSARY.md
  • 在籍6名・現役3名・混同されやすい7名は、MLB Stats API のパドレス全選手データで再確認し、変更なしと判定した

修正履歴(2026-08-05)

  • 在籍人数を「5名」から「6名」に訂正(森木大智の確認漏れ)
  • 大塚晶文の表記を訂正(旧版は「大塚晶則」)
  • ダルビッシュ有の在籍開始年を訂正(誤:2023年→正:2021年)
  • 井口資仁の退団後の経緯を訂正(フィリーズ移籍を追記)
  • 牧田和久の在籍年を訂正(2018年→2018-2019年)

本記事はデータと公表情報を元にした整理であり、予想・見解を含む箇所は「筆者の見立て」ラベルで明示している。数値は執筆時点の集計であり、シーズン進行に伴い変動する可能性がある。

パドレスの日本人選手は誰?

A. 2026年9月9日時点の現役は3名です。松井裕樹(リリーフ・背番号1)、ダルビッシュ有(先発・背番号11・2026年は右肘手術で全休)、森木大智(マイナー契約・ルーキー級ACLパドレス所属)。歴代を含めると、大塚晶文・井口資仁・牧田和久を加えた計6名になります。

パドレスに在籍した歴代日本人選手は何人?

A. 計6名です。歴代は大塚晶文(2004-2005)・井口資仁(2008)・牧田和久(2018-2019)。現役はダルビッシュ有(2021-)・松井裕樹(2024-)・森木大智(2026-・マイナー契約)です。6名中5名が投手で、野手は井口資仁のみです。

松井裕樹の2026年の成績は?

A. 春の左内転筋負傷から5月に復帰し、救援の柱として登板を重ねています。防御率・WHIPとも前年(防御率3.98・WHIP 1.36)から明確に改善した水準で推移しています。最新の今季成績は本文第2章の自動更新表を参照してください(MLB Stats APIから毎朝自動更新)。

ダルビッシュ有はいつ復帰する?

A. 2027年シーズンの見込みです。2025年10月29日に右肘の内側側副靱帯修復手術を受け、球団は「2026年シーズンは全休の見込み」と発表しています。2026年5月9日にキャッチボール再開が本人から報告されました。回復期間の一般的な目安は12〜15か月です。

森木大智はメジャーで投げられる?

A. 現時点ではマイナー契約です。1Aレイク・エルシノアで30登板したのち、2026年8月6日付でルーキー級のACLパドレスへ配置が変わりました(2026年9月9日時点)。メジャー出場には40人枠への登録が必要です。昇格が実現すれば、パドレス史上初の「NPB戦力外からのメジャー到達」になります。

伊良部秀輝や佐々木朗希はパドレスにいた?

A. いいえ、どちらも在籍していません。伊良部秀輝は1997年に交渉権がパドレスへ渡ったものの入団を拒否し、この騒動がポスティング制度誕生の契機になりました。佐々木朗希は2025年の獲得競争で最終候補に残りましたが、ドジャースに入団しています。

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